JA7ZFのブログ

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ババヘラ

 前回の投稿の終りに、ババヘラの事をチョッピリ書いたのですが、ふと思いついて 「そういえば確か本があった筈・・。」と本棚を眺めて見つけたのがこの本です。 どうも、息子が以前に買ってあったものと記憶していますが定かではありません。

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著者は、「あんばい こう」さん。 秋田大学を中退して無明舎出版を興し、いろいろとユニークな作品を出しています。 多分、秋田では知らない人は居ないのでは。 本名は安倍 甲(あべ はじめ)さんとおっしゃいます。 表紙写真の「帯」に書かれているような疑問は勿論、 商標登録、 ババヘラ誕生の秘話、 ババヘラというネーミングの謎、 そのルーツ、 その仕事、 売り子の舞台裏等々、 大変楽しい内容が詰まっていて読み飽きません。 これぞ「ババヘラの全て」!!

 気になる方は是非ご一読を!!。

ところで、ネーミングと言えば、最近は公共施設なのに民間企業の名前を冠した施設が随分と増えました。(ネーミング・ライツとかいうのだそうだが) 自治体が得意?とする所の「財源不足でして・・。」を理由に ”売名” して維持費を頂戴するようなもんですかね。

 しかし、今まで「○○市営△球場」(△は地名等が多い)と言う名で定着していたものが、知らぬ間に「□□スタジアム」(□□が企業名)なんてシャレた名前にされ、いきなり聞かされた方にしてみれば、「それってどこにあるんだい?。」となってしまう。 それどころか今まで親しんできた「公共の名前」が消えて、急にハイカラな名前で呼んでくれと言われても、戸惑うばかりである。 おそらくそのような例は全国に五万とあるのでしょうが、あまり感心したものでは無い気がする。 昔の話を例にとると、当時の日本国有鉄道(いまのJR) 山手線や中央線などの「電車の愛称」を募集した事があった。 当時の利用者の間では一様に「国電」の名で通っていた。 事の成り行きは知る由も無いけれども、 応募多数の中から「e電」(E電?)というのが時の審査員らに依って決められたように記憶している。 当事者側からは「これからは "イー電 "と呼んでください.」と盛んにPRされたのである。

 にも関わらず巷では甚だ不評を買い、誰も「イー電」なんて言わなかった。 そのうちに民営化の波が押し寄せて後現在に至り、「イー電」は雲散霧消と化した。 このように大衆の間で自然発生的に使われていた名前や、最初に決められて馴染んでいた名前への親しみ感は、結構強いのだ言う良い例だ。 そのうちに人が少なくなって税収も貧し、困った自治体は「我が村ネーミングを募集します。」

なんて事になるのでしょうかね?。