北斎の富士
今日は、横手市にある県立近代美術館で開催中の「北斎の富士」と題された展覧会を見に行きました。 この美術館のリニューアル記念という触れ込みであったのですが、行ってみたらどこがリニューアルされたのか全然わからなかった。
それはともかく肝心の「北斎の富士」、入り口で観覧料1000円を支払って5階の展示場へエレベーターで上がります。
↓ ポスター
会場の入り口では綺麗なお姉さんがチケットを確認した上、会場内での注意事項などが言い伝えられました。 お客さんは平日と言う事もあってか少なく、(それにしても極端に少なすぎる・・・5~6人)お姉さんに「随分客入りが悪いねぇ。」と言ったら、バツが悪そうに「はい、土日はもう少し多いんですが・・、どうか皆さんにPRして下さい。」と懇願?されました。 まぁ、人が少ない分一つ一つの作品を、じっくり鑑賞出来ましたのでとても良かったのですが、これが自治体の運営だからいいようなもので、民間だったらとっくの昔に〇〇〇〇いるところです。 しかし、日本画好きの私としては、普通なら簡単に見られないものを、こうして地方で安く見せて頂けるのですから感謝すべき事だと思っています。
この展覧会では、かの有名な版画「富嶽三十六景」、スケッチ的な「富嶽百景」などが展示されています。 滅多に無い機会と思って、車で約1時間かけて来た甲斐は充分過ぎる程でした。 教科書や美術書でしか見たことが無い、「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「尾州不二見原」「甲州石班澤」(これはカジカザワと読むが、石班澤とあるのは石斑澤の誤りでは?との解説あり)等々、100点余りをゆっくりと堪能しました。
↓ 神奈川沖浪裏
↓ 凱風快晴
↓ 尾州不二見原
↓ 甲州石班澤(かじかざわ)
芸術的な判断などは私には烏滸がましいので控えますが、それにしても描かれた線の細さといい、人物や動物の姿、表情などとても版画とは思えず、描いた人(もちろん北斎ですが)も凄いが、さらにそれを彫る人も、刷る人も負けず劣らず凄いなぁと、それしか考えることが出来ませんでした。 今日は本当にいいものを見せてもらいました。 やっぱり音楽と同じで「ナマ」はそれなりの感動があります。
美術館前の広場には彫刻?らしきものが何点か。 一例に写真を。
↓ 何故か、マンモス?
↓ 秋田名物「秋田犬」(一見、競馬のパドック!!)
↓ 同じく秋田名物「声よし鶏」(私は見た事ありませんが)
何とはなしに違和感が有る様な無いような、不思議な存在感です。
最近は無線の方のコンディションが今一歩パッとしないので、たまには「教養」を深める行動をせねば・・・? という訳で。
では、またそのうちに。