JA7ZFのブログ

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DXCCーCW

 

 アマチュア無線の世界には、交信した国や地域の数などによってアワードと称する、賞状の様な物が得られるシステムがある。公認組織発行の世界的な物には、6大陸との交信するとWorked All Continents(略してWAC)、世界を40のゾーンに区分けして全てのゾーンとの交信でWorked All Zone(WAZ)、100カ国以上との交信でDX Century ClubDXCC) また国内物では、全都道府県との交信でWorked All JA(WAJA)とか、任意団体や個人発行のものなどを含めると数え切れないほどあり、アワード集めに夢中になっている人もいる。

 自分は、DXをやり始めた頃から米国の公認団体ARRLが発行するDXCCに興味を持って力を入れて来た。アワードを手に入れるには、まず100Entityとの交信が最低条件。(国やそれに準ずる地域をEntityといって、ARRLがルールに基づいて決め、現在340 Entityある)さらにその数が増えて行くとステッカーが発行されるという仕組みなのである。完成までには相当長い年月を要するが、その間じっくり楽しめる(苦しむ?)という訳だ。

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 これまでに、DXCCもMIXとPHONEは30年以上を労して完成していたので、昨年12月に  ↑ DXCCのCW(電信・・いわゆるトンツー)を申請していたが、正月明けの10日に届いた。今回はLoTWという電子申請システムを使って申請したので、とりあえず215 Entity。さらに紙のQSLで100 Entityほど持っているので、そのうちに申請しようと思っている。そうすると300 Entity超なので、あと少しで完成に漕ぎ着けそうだが、そう簡単には行かないのがDXCC。人の居ない地域、島、殆どアクティビティの無い国など、特に北朝鮮は随分長い間無線禁止のままでハムは一人も居ないので、いつになるのやら全く見通しは立たない。たかがアマチュア無線といえども、時の政治情勢による影響を避ける事は出来ない。やはりこの世の中「平和で民主的な世界」が第一だと痛感する。

 ※MIXとPHONEのDXCCを完成出来たのは、2002年にグルジアのハムが、P5/4L4FNというコールサインで一時的に北朝鮮当局の許可を受けて、短期間アマチュア無線の運用をした事がありました。その時始めて北朝鮮と交信出来たという経緯があります。一体どういう手段で運用許可を得られたのかは判りません。この時はPHONEだけでCWは出来ませんでした。