JA7ZFのブログ

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475KHz帯の送信機

 475KHzの送信機製作をしようと思い立って、まずは初段の発振器の製作に取り掛かりました。 仲間のGypさんから原発用の水晶発振子を借用できたので、これを元に作ります。 原発信の周波数は7.6MHz、ロジックICの74HC04で7.6MHzを発信させ、さらに74HC4040で16分周して475KHzを取り出しました。 HC4040は、2分周から4,8,16,32・・・とマルチに分周した周波数を取り出せるので便利なICです。 

             ⇓ 発振部の基板

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 出来上がったら5V電源を繋いで動作させてみます。 写真は右のICがHC04,左がHC4040です。 中央は7.6MHzの水晶発振子と微調用のトリマーコンデンサです。 これにオッシロスコープと周波数カウンターを繋いで動作を確認します。

         ⇓ 周波数はトリマーを回して合わせます。

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     ⇓ 16分周された475KHzの波形。 完全な矩形波です。

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 矩形波のままでは無線用として使えないので、 LCによる同調回路を通さなくてはなりません。 試しにHC4040の出力にDCカットのコンデンサを介して繋いでみます。 同調用LCは、トランジスタラジオのバーアンテナとポリVC。 コイルのタップから取り出した波形は妙な波形になってしまいました。

             ⇓ こんな感じ。f:id:ja7zf:20201220112611j:plain

 そこで予定通り、ICの次段には真空管6BA6での緩衝増幅部を繋いでやってみる事にします。 ジャンク箱をかき回してダイオードやらコンデンサ、抵抗、等々を集めての俄か造りです。HC4040の出力をDCカット用のコンデンサを介してから、ICの出力レベルを調整出来るように半固定VRを通して(どうせ、475KHz程度だし問題なしと思い)6BA6のグリッドへ、そしてプレート側にはTRラジオのバーアンテナとポリVCの同調回路を接続。 全部出来たら通電しますが、この瞬間のワクワク感がたまらないですね。 まずはICの発振部を確認、半固定VRを回して6BA6への信号レベルを適当に上げます。

                                 ⇓ 俄か造りの発振部と緩衝増幅部(6BA6)

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 6BA6のプレートコイルのタップ出力にオッシロスコープのプローブを繋ぎ、波形を見ながら ポリバリコンを回して出力最大にします。 

        ⇓ これは、6BA&入力側の波形(勿論まだ矩形波です)

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        ⇓ プレート側での波形(綺麗な波形になりました)

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あとは、この波形を見ながら発振部からのレベルなどを設定して、ここまでの作業は終わり。

 この後は、6CL6,で増幅し2E26のドライバー段、ファイナル813(4B13)で出力50W位を目論んでいる所ですが、果してスイスイ事が進むかどうか・・・。

 鬼に笑われるでしょうが、来年の楽しみにとっておきます。

 

世の中はコロナで大変で、さらに年末年始は大雪の予報になっています。来年は皆さんにとってどうぞ良いお年となりますように!。