再びダミーの改修
前回は、BIRD43のユニットを取り付けしただけでしたが、 今回は検知部をトロイダルコア式の-20dBカプラーにして、全面的にやり直してみる事にしました。 まず、現状の検知部をバラして、同軸の芯にあたるパイプ部分を取り出しました。
⇩ 検知部の取り出し
次に同軸の芯線にあたるパイプの外形と外被にあたるダイキャストの内径をノギスで測りました。 結果、芯の外径が17m/m、 外被部の内径が38.2m/mでしたので、この間に丁度上手く入り込むトロイダルコアを探す事になります。 そこでアミドンの規格を見たら、FT-114-72と言うのが合いそうな感じでしたが、 その前にまず仲間内に在庫を聞いてみました。 やはり聞いてみるもんですねぇ、GYPさんからメーカー、型番は不明ながら2種類拝借出来ました。 感謝感謝。
⇩ 拝借した2種類のトロイダルコア
このうち大きい方がコイルを巻いた状態だと丁度良さそうでしたので、 このコアにラッピングワイヤーを10回巻いてみました。 さらに芯パイプにテフロンシートを2重巻きした上にこのコアがピッタリ固定できるように紙テープを巻いて上手く合わせます。
⇩ こんな感じになります
これを外側のダイキャストケースに嵌め込むとカプラー部が出来上がりです。
⇩ コイルのリード線を出しておきます
後はこの部分にー20dBアッテネータと検波部を作るため、基板を付けてから小さなランドを貼り付けし、抵抗やダイオード、コンデンサ、ボリューム、スイッチなどを取り付けしていきます。 一応目安としてメーターのフルスケール200Wと2kWの2レンジにしようと思い、 スイッチで切替え出来るようにする事にしました。 しかし、このダミー、定格500Wとなっていますがそこはプロ用、1kWは楽勝です。 しかし2kWは??、でも10秒位なら・・・、とアマチュア的楽観論。
⇩ 基板の配線が出来た所
早速パワーを入れてみました。 先ずは200Wレンジ。 IC-7700をRTTYモードにして送信、 ダミーのボリュームを回してメーターの針がフルスケールの所で止めます。 続いてkWレンジ。 リニアを入れて1kWで送信、 同じくボリュームを回してフルスケールの75%くらいで止めました。(2kWも出るキカイが無いので・・・)
⇩ 完成しました。(校正はしていないので、パワー値はワカリマセン)
⇩ ラックの前に鎮座した終端型パワー計(モドキ)
上側の大穴がレンジ切替スイッチ用、下の小さい穴二つは調整VR用
左が200W, 右が2kW? のつもり
取り急ぎドタバタしながら作ったので、 何度か穴あけを間違えたり、基板のスペーサーの長さが切り方の不味さでマチマチだったりと紆余曲折の連続。 全くの未校正なので、メーターは単に「振れるダケ」状態ながら、何とか形だけは一応出来上りました。