JA7ZFのブログ

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風速計の修理

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 クランクアップタワーには、風速計が装備されているが、建ててから2年目になる6月初め頃から、この風速計の動作がおかしくなった。風が結構吹いているのに風速表示が、いつも0mなのだ。コントローラー側を開いて、センサーからの信号の有無を調べてみたら、やっぱり来ていないようだ。風速計の構造がどの様なものか不明なので、とにかく取り外して分解して見る事にした。いわゆる風杯型という、ピンポン玉を二つに割ったお椀が3個付いて、それが風によって回転する一般的な物。まず、風杯部をはずすと、中心部の辺りに小さな磁石が接着されており、固定側のボデーの方にセンサーが付いていた。このセンサーが、「あれ、まぁ。」ガラス管に入った磁気スイッチだった。磁石が近づくと、ガラス管内のリードが磁気に引っ張られてONする機械的方式だ。これが年がら年中 ON / OFF を繰り返しているのだ。そこで勝手な考えだが、1分間平均20回 on/off をしたとしても、1時間では1,200回、1日では28,800回、1年で10,512,000回、2年だから何と21,024,000回 on/off をしていた事になる。よく頑張ったものだ。壊れても当然といえば当然か。そこでアマチュア無線家たるもの、同じ哲を踏むのも癪に障るので、エレキでやってやろうという気になった。あまり凝ったりせずに、そこは定番の磁気センサーICを使う事にした。前の方式であれば電源不要だが、ICには5Vくらいの電源が必要なので、それは、コントローラ側の配線をちょっと手直しして間に合わせた。センサーIC基盤は、ケーブルを取り付け後にシリコン系コーキング剤で防水処理をして、固まってから結束バンドで固定した。勿論、前もって動作試験はやっておく。雨曝しになる物なので、防水はしっかりと、そして、直射日光によるセンサー部の温度上昇を避けるため、外側は、真鍮板で一部を覆ってやった。因みに使用したIC基盤は、サンハヤトで発売しているMM-DE21Pです。今日から風速表示が順調になり、設定値を超えるとタワーは自動的に降下します。