JA7ZFのブログ

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同軸切替器

 大分前に古い仲間から同軸切替器を譲り受けました。 元々はポケベルの中継局用で、アンテナとダミーの切り替えに使用されていたらしいですが、構造の違う(A)と(B)の2台あります。とりあえず(A)の方の回路究明に取り掛かってみました。 こちらはソレノイドで金属棒を出入させてコネクタ接点を切替える方式のものです。

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          ↑ コネクタ側より見る。(LS-2とか言う型名らしい)

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        ↑ 反対側より見る。 単なる切替器にしては複雑?です。

 線を1本ずつ辿りながら配線図を描いていきます。結構時間を要しましたが何とかモノに出来ました。 で、解った結果が下の回路図です。

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 回路では -21Vとか -48Vなどとなっているのですが、これは恐らくTXからの電源電圧によって選択出来るようにしたと思われます。 そこで、電圧は少し足りないけれども、試しに手持ちの電源の最高値 -16V位で、 -21VとG 端子につないで実験してみました。 あとは12Vをアンフェノールコネクタの(3-2)か(3-1)間に0.5秒ほど加えてリレーを動作させてソレノイドをドライブしてやれば、コネクタの接続が切り替わるはずです。 やってみたら、電圧の低かった分、動作が少しノロいけれども上手く動きました。 使える事が判ったので、配線を元通り綺麗に整理してケースに戻します。 そのうちに今の切替器と交換する時が来るでしょう。 それまでビニール袋に入れて大事に保管します。 でも、これ何Wまで耐えるでしょうか?。

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             ↑ ケースに収めてコネクター側より。

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 ↑ 同じく後?側。 丸いノブは手動切換用で、押し込むとコネクタ(1-2)、(3-4)が繋がり、  引っ張ると(2-3)、(4-1)が繋がります。 停電時緊急用?、テスト用?。

 

 その後、(B)の方の回路究明に乗り出して見たのですが、こっちはロータリーセレクターと3段ロータリースイッチの組み合わせになっており、その配線も複雑で見えない部分も多く、回路的には未だによく解らない状態です。 こっち(B)には、電力250Wと書いてありますが、同軸切替部の造りは(A)(B)共に良く似ているので同じ様な感じの耐電力かもしれません。 しかし、HF帯でならもう少し上がりそうです。 出来れば1,000W位は最低でも・・・。 そうそういつまでもハラワタを出したままにして置けないので、近々元に戻すつもりです。 つまりは「オテアゲ」って事で。 残念!!。