JA7ZFのブログ

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文庫本

 この秋ごろ、あるテレビ番組を見ていた時に紹介していたのが、この「カネを積まれても使いたくない日本語」であった。著者である内舘牧子氏もその番組に出演しておられ、見て(聞いて)いて内容的に非常に興味をそそられた。近くの書店で探して見たが見つからず、その後すっかり忘れていました。 話は変わるが、「久米書店」と言うBS番組があります。久米ひろしと壇蜜が、それぞれ店長と店員の役で今話題の本を紹介し、その著者を招いていろいろと話を繰り広げる大変面白い番組です。その番組で「取り上げて欲しい本」を募っていたので、この際と思って冒頭の本を希望した所、11月(だったと思う)に放送され、勿論内舘氏も出演。その話の内容は、「我が意を得たり」「いや、全くその通り。」という事だらけで溜飲が下がる思いだった。

 

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 どうしても読みたくなって、NETで手に入れてしまった。読んでゆくにつけ、近頃の若者がよく使う言葉、国会議員のセンセイ方の言葉、タレントが言う変な言葉、等々。今流の(間違った)言葉使いを実に良く観察、研究が成されていて、面白き事この上なし。是非読んで欲しい本の一冊です。

 タイトルの一部を紹介してみると、「ら抜き」「~させて頂く」「ヘンな敬語」や、マジ、ヤバ、やっぱ、ぶっちゃけ等の「おおらかな許容の果て」の「市民権を得た新語」等々、あれやこれや実に良く調べたものです。

 ところで、この本には残念ながら載っていなかったのですが、私が気になる言葉に、若い女の子がよく使う「こっちのヤツ」とか、「大きいヤツ」のヤツです。この「ヤツ」は「奴」であって、「人を卑しめて言う時の表現語」で、「やつらは・・」とか「馬鹿なやつ」などで使われます。こんな言葉を発する人を見ると、ガッカリすると同時に、人格まで疑ってしまいそうになります。先日は朝のワイド番組の司会で、NHKの女子アナまでが「こっちの大きなヤツ・・。」などと言い出すに至って仰天。何ともドえらい時代になってしまった。「正しい言葉遣いは、NHKが最後の砦なのだぞ!!。」と、

Uさんに叫びたくなった。2014年もあと少し、今年の収穫は、この本に出合えた事になりそうです。

 今年1年のご支援有難う御座いました。 来年も良い年になりますように。