明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。
暫くの間ブログをサボっておりましたので(毎度の事ながら)何だか少し戸惑いを感じているところです。
去年の11月に「RFアッテネーターでも作ってみようか。」と思い立ち、準備を始めました。 まずは仕様内容です。 HF帯で使うのでアイソレーションなどは(とりあえず)気にしない事にして、減衰量を決めるスイッチは、1dB, 2dB, 3dB, 6dB, 10dB, 20dB の6種類として全部入れると合計42dB の減衰が得られる計算です。 一応は手持ちの部品で賄えそうに思っていたのですが、 きちんとパーツリストを作ると、やっぱり不足が有りました。 まず、肝心のケース、 抵抗器の一部、さらにBNCコネクターなどで、これは注文することに。
↓ ケース、基板、スイッチ、それに抵抗を使用順に並べて・・・。
ある程度揃ったところで、このように抵抗は順序良く並べて紙などに差し込んでおけば配線の時に楽です。 まず基板を必要な大きさにカットして、そこへ基板用トグルスイッチを付け、 配線図通りスズメッキ線と抵抗のリードを上手く使って配線,はんだ付けをして行きます。 抵抗は計算した値があれば各減衰部3個ずつで済むのですが、 そうもいかないので各々2個並列で近似値にしています。 回路は一般的なパイ型減衰器なので、特に回路図を表示する必要も無いでしょう。
↓ 作り上げた基板
さて、出来た基盤をケースに収める為に、ケースの穴あけ図を書きます。 この基板は2.54m/m間隔のユニバーサル基板なので、穴の位置寸法は、基板の固定用ビス穴、トグルスイッチ用の穴とも2.54m/m の整数倍になります。
↓ 穴あけ用の図面
ケースの穴あけ作業は、 ハンドドリルでは穴をあけるときにズレるのが嫌なので、 お仲間のJA7GYP古田さんに頼み込んでボール盤を拝借させて頂きました。 コの字型のアルミ板なので、コの字の内側に手ごろな木板などを入れて台にします。 ケースの高さと同等かそれ以上の大きさが必要です。
↓ このように内側に木を入れる。 勿論1個でもOK.
↓ 始めは細いドリルで、次に目標の太さのドリルで。
目的の穴が開いたら、スイッチの位置や基板の取り付け穴が上手く合っているかを確認します。
↓ 裏から基盤のスイッチ部を入れてみると、お~、ピッタリ !!。
上手く行った所で、 穴のバリを太いドリルで「丁寧に、慎重に」削り取りましょう。 気を抜くと太いドリルが小さい穴に食い込んで大失敗、これまでの作業をパーしてしまう危険もあります。
↓ バリ取りを終えました。
今度は基板取付用の穴です。 基盤は M2.6 x 15 の皿ビスを使いますので、 皿用に表面をサラいますが、 ここは 6~7m/m の普通のドリルでも代用しても何とかなりますが、一応皿用の物を使ってみました。 自作としてはあまり差が無いような感じが・・・。(実際は削る角度などが違いますけど) ビスを差し込んでみて、具合を確認します。
↓ ビス穴をサラって、ビスを差し込んでみる。
↓ こんな感じになります。
と言う訳で、その後は基板を固定して BNC-BR コネクターを取り付けして配線すると完成です。
↓ 完成したRFアッテネーター。(背面から)
で、一応は計ってみなければという訳で、アンテナアナライザー AA-54 を使ってやった結果がこれです。 BNCコネクタの片側へ50オームのダミーを入れて、各スイッチ1個ずつON, 全部ON, 全部OFF(スルー)あまり変化は無し。 まぁ若干の問題は有るでしょうが、 例によって「HF帯だもの。 ま、これでいいべ。」で終了です。
↓ 性能評価は???。